校長あいさつ

校長あいさつ

 本校は、利尻礼文サロベツ国立公園の北端に位置し,広大な丘陵地帯にあります。学校の歴史は古く、サロベツ原野の開拓とともに開設、平成29年には、兜沼小学校開校110年・兜沼中学校開校70年を迎えました。令和3年度から小規模特認校として、現在小学生12名、中学生2名の計14名が学ぶ小さな学校です。地域住民の教育に対する期待は大きく、子どもたちを地域の宝として大事に育て、学校は地域コミュニティーの中核を担う、大切な存在となっています。

 本校のような小さな学校の課題は、少人数であることから大きな集団の中で培われる競争心などが育ちづらい、集団学習がしづらい、遊び相手が少ないなどですが、一方、児童生徒の一人ひとりの個性を生かす個に応じたきめ細かな指導、自学自習の経験を生かした自ら学び考える力の育成、豊かな自然環境を生かした教材や体験活動、地域住民と連携・協力した教育活動などができる強みがあります。

令和3年4月から、一人一台端末を活用し、いつでも同時双方向オンライン授業ができる体制を整えているほか、課題の配信・提出・採点なども行っています。また、AI学習教材を同窓会・町内会・保護者の皆様のご支援によりいち早く導入し、「個別最適な学び」を実現しています。

本校の立地環境は都市部とは違いますが、「豊かな自然環境の中で感性を培う」こと、「情報テクノロジーを活用した都市部にも負けない学習環境」をもつことの両方が実現できている学校です。


校長 森本 尚2025.4.1